コンコン。
「失礼しまーす……」
「どうぞ。つーか、ごめんな勇気。わざわざ理事長室に来てもらって」
「ううん、気にしないでいいよ。トモと一緒にいたかったし」
「せっかくお前と恋人になってから初めてのクリスマスだってのになぁ。どうしても明日に提出しないといけない書類があってさ、終わらなかったんだよ……。ごめんな、ほんとに」
「大人になったらこういうこといっぱいあるんだろうし、勉強と思おうぜ」
「……お前、すげーな」
「って考えるようにして、実は寂しいの紛らわせてたりして。ハハ……俺もごめん」
「……終わらせるよ」
「え、トモ?」
「もう夕方だけど、まだ時間はあるだろ? そうだな……夜の九時ぐらいまでには終わらせる」
「で、でも大変じゃないか? 終わらなかった書類なんだろ?」
「クリスマスを楽しみたいのは、お前だけじゃないんだからな」
「……わかった。ありがとう、トモ。じゃあ俺、隣の部屋にいるよ。邪魔しちゃ悪いしな」
「いや、ここにいてくれ。じゃなきゃ、お前をわざわざここに呼んだ意味がないだろ?」
「……もう。じゃあ、飲み物とか取ってくるよ」
「ってことは、その手に持ってる袋の中身は食い物か?」
「ふふっ、そんなとこかな」
