あれから何度高みへと連れて行かれたか、もう記憶が曖昧だ。
「ま、た……!」
一瞬の硬直ののちに、白濁色の液が布団に吐き出される……そのはずだが、本当に合っているのかわからない。
わからないほど、いつから自分は快楽と熱の世界に囚われているのだろう。
「りく、そん……」
汗と互いのモノを十二分に含んだ布団に顔を押し付けられたままの体勢で、呂蒙の唇が背中を伝う。わずかに身をくねらせると、思わず敏感な反応をしてしまった。
自身の先端が、布団の表面をかすったのだ。
「なんだ……まだ、お前は元気なんだな?」
「! だめ、さわら、ないで……!」
制止を一笑で流して、呂蒙は中心へ触れ、緩く扱き始める。
散々欲の塊を吐き出しておきながら、身体はもう限界を迎えておきながら。明らかに呂蒙の手の中で硬さを増していっている。気持ちよさを訴えている。
もう限界なのに、どうして欲が尽きないのか。呆れるほど正直すぎてしまうのか。
秘孔を貫いたままの呂蒙自身が硬度を取り戻したところで、再度行為が始まる。呂蒙しか知らない一番の弱点は、何度攻められても鈍感になることはないようだ。
「っは……ん、ああぁ……っ!」
ほら、全然声が抑えられない。みっともなく掠れてしまっていてもお構いなしだ。
「お前が、悪いんだからな、陸遜……」
耳元で、呂蒙が呟いている。
「俺が普段、どれほど耐えているか知らんのをいいことに、生意気に煽るような真似をするから……」
耐えているのなんて、とっくに知っている。自分のためを思うがゆえだとも、知っている。
「これをいい教訓だと思って、もうああいうことはやめるんだな」
――何を馬鹿なことを。いくら呂蒙の頼みでもそれを受け入れるつもりは毛頭、ない。
懲りずにまた仕掛けてやろうと密かに誓ったところで、意識が急激に遠のいていく。
そして愉快な気持ちに包まれた瞬間に、途切れた。
……その後も全く変わりのない陸遜の姿があったことは、言うまでもない。
